お疲れ様です。この記事では
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労働安全衛生法において、常時50人以上の労働者を使用する事業場では、労働者数に応じて、一定数以上の衛生管理者を選任する必要があります。
衛生管理者の仕事は、衛生に関する技術的事項の管理です。具体的には以下が挙げられます。
・安全衛生に関する方針の表明
・危険性または有害性などの調査およびその結果に基づき講ずる措置
・安全衛生に関する計画の作成、実施、評価および改善
・作業場の巡視義務(週に1回)
そしてこの衛生管理者に選任されるためには資格が必要です。
衛生管理者には2種類の資格があります。
資格 |
衛生管理者に就ける業種 |
---|---|
第1種衛生管理者 |
全ての業種 |
第2種衛生管理者 |
その他の業種(金融、保険、スーパー商店、卸売業) |
つまり1種を持っていれば業種関係なく衛生管理者になることができます。2種はその他の業種(有害業務がない業種)でしか衛生管理者になれません。
今あなたが勤務している会社の業種によって選択すれば良いのですが、将来的に転職する可能性がある場合は全ての業種をカバーできる第1種衛生管理者の受験をお勧めします。
1種の試験は全44問に対し2種の試験は全30問です。14問だけの差ですので、まとめて勉強してしまい第1種衛生管理者を取得する方が良いでしょう。
学校を卒業後、労働衛生に関する業務に従事した実務経験が求められます。 実務経験の必要年数は最終学歴によって異なります。受験資格は細分化されていますがおおまかに分類すると下表のようになります。
最終学歴 |
実務経験年数 |
---|---|
大学院、大学、短大、高専のいずれかの卒業者 |
1年以上 |
高等学校の卒業者 |
3年以上 |
中学校の卒業者 |
10年以上 |
海外において学校教育における14年以上の課程を修了した者 |
1年以上 |
全国7箇所ある安全衛生技術試験協会にて毎月開催されています。
センター名称 | 住所 | 電話番号 |
---|---|---|
北海道安全衛生技術センター |
〒061-1407 |
TEL 0123-34-1171 |
東北安全衛生技術センター |
〒989-2427 |
TEL 0223-23-3181 |
関東安全衛生技術センター |
〒290-0011 |
TEL 0436-75-1141 |
中部安全衛生技術センター |
〒477-0032 |
TEL 0562-33-1161 |
近畿安全衛生技術センター |
〒675-0007 |
TEL 079-438-8481 |
中国安全衛生技術センター |
〒721-0955 |
TEL 084-954-4661 |
九州安全衛生技術センター |
〒839-0809 |
TEL 0942-43-3381 |
試験科目と問題数を表にしました。出題形式は五者択一(マークシート)です。各科目とも40%以上、且つ全体で60%以上の正解で合格となります。
毎年の合格率は第1種も第2種も50~60%前後です。高い合格率ですが各科目の問題数が少ないので油断は禁物です。
※表は横スクロールできます。
科目 |
第一種 |
第二種 |
|
---|---|---|---|
関係法令 |
有害業務に係るもの |
10問 |
- |
有害業務以外のもの |
7問 |
10問 |
|
労働衛生 |
有害業務に係るもの |
10問 |
- |
有害業務以外のもの |
7問 |
10問 |
|
労働生理 |
10問 |
10問 |
|
合計 |
44問 |
30問 |
正直この資格だけでは就職や転職の場面で有利にはなりません。会社にもよりますが資格手当がでるならそれが直接的なメリットではないでしょうか。
本当のメリットは50人以上の事業場を運営するにあたって求めらる最低限の基礎知識を有するという証明ができる事です。管理に携わる人は最低限知っておくべきことを広く学ぶ事になります。
例として、
etc...
会社員をやっていると一度は聞いたことがある単語が含まれているかと思います。普段であれば設備設計部門、施設管理部門、総務部門などが知っておけば良いような事柄ですが、衛生管理者の学習をする中で知識として身に付きます。
たとえ会社の衛生管理者として登録しない人であっても、常時50人以上が働かない事業場であっても、管理職になる予定のある方、若しくは既に管理職のポジションにある方は衛生管理者の資格を取得しておいて絶対に損はありません。
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ここでは私が実際に使った参考書や費用内訳を紹介します。一般書籍だと以下がお勧めで、これ1冊で一発合格に事足ります。
書籍:出るとこマスター! 衛生管理者試験 令和5年版 | |||||||
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内容は教科書+過去問(公表問題過去10回分)+解説となっています。 第1章 関係法令(有害業務に係るもの)
第二種受験者は第1章と2章を飛ばして、第3章から進める事になります。各セクションではテキスト→過去問→解説の順番に進みます。
この本の過去問題は公表問題10回分収録というのが最大のポイントです。試験を実施している安全衛生技術試験協会では、毎年4月・10月に試験問題を公開しています。
◇4月公開:前年7月~12月に実施した試験のうち1回分
最新の公開問題から10回分収録しています。これはかなりの強みです。更新の少ない古い書籍だと最近の問題傾向をカバーできません。公表時期が新しくそれまで出題されていなかった問題は新しい出題傾向として押さえておく必要があります。
過去問解答への解説もしっかりしており、どの法令の第何条で定められているかまで詳しく記載されています。別冊で過去問を購入する必要はなくこの一冊をやりこめば合格基準に到達できるイチオシの一冊です。 リンク
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以上、ご参考になれば幸いです。