お疲れ様です。
この記事ではボイラーの継手について説明します。
わたしはボイラー2級の試験のとき、ボイラーの胴の継手の強度を問う問題が出題され、回答を間違ってしまい、簡単な問題だったのにと悔しい思いをしました。
試験によく出ることもあり、どの教本にも解説はついています。が、文字だけでだらだら書かれても理解しにくいものです。
というわけで早速、図説いってみましょう
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1.まずは板を用意します。
2.筒にします。
3.長方形の上辺と下辺を合わせて、継ぎ目を溶接してとめます。
4.胴の長さ分の筒を用意して周方向で合わせます。
5.周方向の継ぎ目を溶接してとめます。
6.両端に鏡板(かがみいた)を取り付けて胴は完成です。
周方向の継ぎ目を溶接したものを「周継手」、長手方向の継ぎ目を溶接したものを「長手継手」と呼びます。
ここまでは簡単ですね。
ボイラーを運転すると胴内の圧力が上がります。内側から外側にかけて応力が掛かるため、溶接した継ぎ目を引き裂こうとする力が働きます。
この応力ですが、周方向が長手方向(軸方向)の2倍の力が掛かります。したがって、長手継手は周継手の2倍の強度が必要になります。
ここ間違え易いので1つずつ図説します。超重要です。
周方向の応力に対抗するのが長手継手です。繰り返しますが、周方向が長手方向(軸方向)の2倍の力が掛かります。
長手方向(軸方向)の応力に対抗するのが周継手です。図説の赤色の継手に応力が掛かります。
ポイントは上記4、5をしっかり覚える事だと思います。試験ではよく出ますのでおさえておいて下さい。
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